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ボキャブラリィがない

声優に近づくこと

今日は11月18日。記録をします。

まずは昨日、大阪第1回の話。

 

の前に軽く状況を整理したい。

前回東京回での彼女の第一声で「いつも見に来てくれてありがとう」などと言われて脳みそが呑み込むことを放棄して完全に頭がおかしくなったまま1週間を過ごした。

僕は認知厨ではないのだが。と思いながら、でも物証がある以上僕の犯行なのだなと、認めざるを得なかったし考えれば考えるほど抑圧していただけで本当は彼女の中に僕が存在していて欲しいと願う自分が確かにいるということを受け入れていった。

そして先週振り返って気付かされた反省。

彼女が望んで近づいた距離なのだ。僕も好きな声優を前にして無駄な意地を張らずにその気持ちに応えるべきだ。ということ。

 

来たるお渡しの前日には会員限定動画番組の生配信があった。

始めにハッシュタグとして今月を象徴するような、また印象的なものを選ぶというのがあるのだが彼女が選んだトピックは何よりも数多く口にしてきたホークス優勝ではなくお渡し会で。

こういう言及をしていた。

自分のファンの人間性に触れて大きな衝撃を受けている。驚きが大きいとは思うが好意的に捉えられているのだなと思った。

そして、やっぱりそういうことを求めているのか。と心を決めた。

彼女は1人1人の姿を見るために近づいてきているのだ。貴方という“人間”の言葉を聞かせてくれと。

 

11月17日金曜日。リリイベ大阪1回目。

お渡し会での持ち時間はとても短い。話すトピックを簡潔にまとめることは想像以上に必要不可欠で、どんなに話したいことがあったとしても字数にして6行を超えるならはっきり言って不可能に近い。意外と頭を使う。

丁寧に話題を選別しながら、大事な話は温めた後に回したいなどと考えながら、その瞬間が近づいてくるに従い硬直してくる脳みそと戦いながら決めた今日話す内容。

コスモスのリリイベということで無難にコスモスとシンボリックビューについての感想になった。文字にして6行。かなり際どいがもはや思考は働く状態ではなかったのでこれで挑む形になった。

場所はアニメイト大阪難波のイベントホール。

開演。若きポニキャンmcが軽く注意事項を述べた後に今回初めての試みを口に出した。

「これから真礼さんを呼び込もうと思うのですが皆さん呼びたい愛称など何かありますか?」

間髪入れずに各所から上がる声。

姉さん!おねえちゃん!

そう言えば心なしか平日なので客の殆どが学生だったのを思い出した。

結局呼び込みはその流れで行われた。

案の定な表情を浮かべながら登場する真礼さん。

まれいたそ警察は存在するらしいのに本人が呼ぶな言ってる姉さん呼び警察おらんの何でやと前思ったことがあるがまあ楽しそうなので別にいいや。

若干ここら辺が引っかかりつつもお渡しが始まった。僕は10番代であっという間に呼ばれる感じだったのだが、

あれ、これは、、、。予想外に早いぞ。

殆ど一人当たり10秒程度一言二言程度と言った具合だった。

どうあがいても当初のプランが完遂出来ない。

残り5回あると言えど貴重な貴重な1回を不完全燃焼で終えるのは余りにも後悔しても仕切れない。

自分の番が来るまで時間にして五分もなかったが焦る中突然それは頭の中に降ってきた。

 

「あの、せっかくのこういう機会なので1回贅沢に使ってみたいんですが、すごく畏れ多いんですけど1度言ってみたい呼び方があって。」

真礼さんはじっと見つめて次の言葉を伺っていた。マネージャーである須栗さんは若干警戒のこもった目線を向けていたように思う。

そして一言言葉を振り絞った。

「まややん。」

反応は予想を遥かに上回るものだった。

軽く飛び跳ねるようにピョンとなりながら満面の笑みを浮かべて

「わあー!!嬉しい!久し振りに呼ばれたー!ありがとー!!!」と。

須栗さんも凄い勢いの口角の上がり方をしていた。

 

そりゃそうだ。

いや、は?

お前どうした?と思う自分でも。

何がしたかったんや?と詰問したい自分に。

「まややんと直接呼んでみたかった僕」さんが僕の中に存在してるなんて聞いてないし本当にノックもせず急に部屋に入ってこないでほしいと思った。

結果死ぬほどしょうもない使い方をしていて本末転倒という感じになった。

文章にするとまだましかもしれないがあの空間、特に僕のシュールさは完全に人を殺せるレベルで僕は逃げ出すように難波の街を小一時間悶絶しながら彷徨った。

 

でも最後に見た笑顔があまりに眩しくて、その羞恥以上に満足していた自分もいた。

 

 

11月18日土曜日。

先週もした経験なのだけど一晩経つと好きな声優にお渡された(近づいて話した) 事実の現実味があまりに無くて夢のような気がしてくる。

今までの価値観からすると余りにも夢のようなお話だしね。

でも起きた瞬間から感じる心臓の圧迫感は確かな今日という日に起こるだろう夢の続きが現実のものであると実感させるには十分すぎるほどだった。

 

大阪第2回。

実はこの回も話す内容を考えて来なかった。

というのも、用意された枠から逆算すると名古屋で行われる3回が他より多めに話せるために、しっかり話したい内容は名古屋回にとっておこうとしていたのだ。そうして残った大阪回は要約が苦手な僕にとってシンプルにまとめて話す内容を考えている間にまた思考が完全に停止するターンが来てしまった。

 

寝起きの様子の真礼さんによるオープニングトーク「おはようございます〜昨日はあの後英気を養うためにご飯を食べに行ったんですけどなんと日本酒を飲んだんですよ。でも今日むくんでなかったので良かったです!」

朝から身体に良い元気になるトークだった。

酒で昨日の記憶は全部無かったことになっているだろう。

 

そして順番は周り、断頭台に上がる。

この頃になると話しかける前から反応を頂けるのが嬉しいという状態になっていた。

もはや完全に言い逃れする余地が無い。

認知厨と化していた。

ただ、あくまで認知が目的なのではなく、純粋に認知されている事実を素直に喜んでいるという状態ということで一つ許して欲しい。

許して欲しいというか逆らえない。

正直好きな声優に対面したら僕程度の考える小賢しいことなど全て吹き飛んでしまうのだ。

これは一つ今回の経験則だ。

 



 

何を考えたのかしょうもない切り出しをした。

「まだ昨日の恥ずかしさを引きずっています、、」

「ああー、うふふ。」

「今年は真礼さんがたくさん自分のことを積極的に発信してくれて、それが凄く嬉しかったです。」

「わあ!そう言って頂けると本当に安心しました。。ありがとう」

「これからも是非楽しいや色んなこと共有してください」

「はい!たくさん共有していきます〜!」

 

正直な気持ち。

彼女が葛藤を経てオープンにした部分への肯定をした。純粋に嬉しかったことを伝えたかったし、これから先も楽しく笑う彼女の顔がもっと見たいという気持ち。

自分という存在を四捨五入したらゼロである世界線から彼女に影響を与えうる世界線に到達した今、ほんの微力でもこの言葉が彼女の肩を押す力になって欲しいと願った。

大阪⇨名古屋のムーヴ。

死んでも彼女と鉢合わせたく無いし蝿も見たくないので一目散に新幹線に乗った。

 

名古屋回。

時間があるなら話したいこと。

それは感謝であり、また宣戦布告をしなければいけないと僕の血が騒いでいた。

現状の認識は盛ってイベントによく来る人止まりなんじゃないだろうか。知らないけど。

認識されるとしたらもっと文脈を明瞭にしたかった。

つまるところ、“貴方のファン”であるということを認識してもらいたかった。

もし仮に そういった信頼を得ることが出来たならこれ以上の事はない。

 

 

そして、僕はこれ以上ない程にその手段に心当たりがあった。

 

 

 

 

甘い考えはそうそう通るものではないようで、名古屋回も時間は他と変わらなかった。二、三言喋れる程度の時間。

 

ということで、2回分を費やして実行した。

 

 

「今年は、真礼さんのファンになってから1番くらい嬉しいことがあって。」

 

「真礼充ラジオに採用して頂いたのが本当に嬉かったです。」

 

『ああー!』ハッとしたように目を見開く。

 

「僕本当にあのラジオ実家のような安心感を感じて大好きです。」

 

「こんなこと言うのもあれなんですけど、真礼充の仲間入りしてもいいですか?」

 

『ン是非!!!』両手サムズアップして思い切り伸ばしつつ凄い勢いで言う

 

『これからもまたメール送ってください!』

 

「はい!僕、本当に文章書くの苦手なんですけど」

 

「〇〇さんや〇〇さんのようになれるように頑張りますね!」

 「

ただひたすらにその表情とその瞳に注視していた。言葉は鮮明に覚えていないが何より表情が全てを物語っていた。点が線に繋がった確かな手応えがあった。

僕へのエールも確かに受け取った。これでもう僕は無敵だ。何にも迷うことなく進める。立ち止まることももう無いと思う。

何より彼女の期待に応えたいと思う。

それは僕の背負うべき責任であり、

そして何より力強い動機になった。

 

 

2週間東名阪にわたってで行われてきたお渡し会も残るところあと1回。

最後の回を前にして

オープニングで真礼さんは言う。

「今回かなり久しぶりのお渡し回だったんですけど、いよいよこれが最後ということで。これから先またこういった機会があるかはわからないし、もしかしたらないかもしれない。

私も思い残すことがないように伝えたいと思います。」

 思い残すことが無いように、

きっとこれが最後の機会だから。

 

 僕の人生においておそらく最後の“声優に近づく”10秒弱。

僕が口を開く前に、彼女は僕に向かって「ありがとう」と告げた。

だから、

僕にそんな言葉を貰える資格なんて全く無い。

胸が締め付けられる。

僕こそ伝えないといけない。

いや、伝えたい。

 

感謝とこの幸福を、この胸いっぱいに満たされているものを不器用に、なるべく自分のそのままに、カッコつけずに言葉を紡いだ。

 

そして最後にこう告げた。

「これからもずっと、僕は“まややん”の味方でいます。」

 

思いの丈の全てだった。

好きな声優さんの前では嘘をつかない。

そのためには少しでも絶対と言えない強い言葉に縋ることは許されない。

 

 それでも、好きな声優さんを思う自分の気持ちに虚偽を作らない。何より天然の気持ちを大切にするという矜恃に従うなら、最後に紡ぐ言葉はこれしかなかった。

 

 

 

 

田村ゆかりさんがこういった旨の発言をした事があった。

「ずっと好きでいてくれることはないと思うけど今は沢山好きでいてくれてありがとう」

この言葉の持つ重みが僕の中にずっと存在していた。

長い年月に積み重なった傷。

最初から傷つくくらいなら声優はファンに期待なんてくれてやらなくていいと思う。

重い言葉を使うくせに声優にだけその重みを背負わせて、自分は楽な方に生きようとする。

そんなものなのだ。結局、この世界は。

自分が逃げてきた現実の重みを無意識に、縋るように声優への重みにすり替えたり。

自分の勝手な“ファン活動”への対価を声優に求めたり。

とことん無責任な生き物なのだ。

だからこそ、僕は僕に像なんて結ばなくていいと思っていた。

何も背負わせてはいけないと思っていた。

僕という存在を彼女に刻み込んだとして、それが最終的にただの傷と化すなら、僕の全ての価値は喪失される。

 

 

 

 

きっと、違うんだ。

 

 

 

本質は、今は沢山好きでいてくれてありがとうにある。

 

声優は、刹那に生きる生き物なのだと思う。

 

 この刹那の瞬間に、この“今”という余白にありったけの想いを表現する。

その1分1秒に魂を注ぐ職業だ。

 

例えばアニメのキャラクター。そのキャラクターに絵をつけて動きをつけて、そして声をつけて、映像になって放送されて、

そして、

 

視聴者が観る。その瞬間に生まれるんだ。

 

キャラクターが、生きている。

キャラクターと過ごしたワンクールの今があって、

ゲーム内でキャラクターと過ごした今があって、

声優が塗った余白に、

さらに僕らが埋める余白があって。

決して同じ今は生まれない。

みんな一人一人自分だけが勝ち得る今だ。

たとえ作品が終わり、もう2度と展開することがなくなっても、その今の中にキャラクターは生き続ける。 

 

不思議とそれは人間性にまで及ぶと感じている。

 たくさんのオーディションを受けて、落ちることの方が多いいつも就活状態の声優。

落ち続けて心を擦りながらも生きる為にがむしゃらに今を生きている。

声優にはラジオの仕事もある。

特に1人喋りのラジオは殆どファンとのコミュニケーションで構成される。

声優とファンの関係性が最も可視化される空間。点と点が繋がる空間だ。

その数十分に自分の色を込めた今を詰める。

ファンとお喋りして描いた今を満たす。

アーティスト活動に至ってはその歌が、今になる。

 

内田真礼”という声優という余白を、

内田真礼という人間とファンで、

交わった線の行く先は2人で描いていくんだ。

 

27歳の女性としての今。アーティストとしての今。声優としての今。

彼女の生きる今に何一つ同じものはなくて、瞬きしている間にも消えてしまう。

永遠なんてものよりずっと尊い一瞬だ。

僕は彼女の描く今を一欠片もこぼすこと無く受け取りたいと思う。

 

そして何より、

僕と彼女が同じ時を過ごせている奇跡。

彼女と一緒の方向を見ることが出来た今が、

彼女と一緒に笑顔でいっぱいになれた今が、

彼女を好きでいるこの奇跡みたいな今が、

この永遠にも思える幸せを感じる今がきっと全てなんだ。

 

 声優のファンとは、声優と同じくきっとそういう刹那性の中にあるんだと思う。

声優とファンの交わるこの刹那の今に、有限の中に生まれる無限がある。

それがこの感情の奇跡だ。

ファンになること、ファンを辞めること、そんな事は本当に些細なことで、

ただそのときその声優さんを好きだと思った。

その感情だけでいいんだ。

 

 

 だから、

その日その瞬間を感じよう。

立ち止まっている場合なんてない。

後ろなんて振り返ってよそ見してる場合じゃない。

走り出した彼女の足は速いから。

今が最高に楽しそうに笑っている彼女の笑顔を隣でもっと見ていたいから。